トマト

トマトって野菜?果物?

トマトの名前には何かと桃やりんごなどの果物と結び付けられています。そもそもトマトって野菜なんでしょうか、それとも果物なんでしょうか。トマトの名前に果物の名前が入る理由は何なのか、トマトの名前の由来について紹介したいと思います。

トマトなのになぜ桃太郎?

代表的なトマトに桃太郎という品種があります。なぜ桃太郎なのかというと、種を発売している会長のお孫さんの名前が太郎さんだったことと、桃色系トマトということから桃という字をとって桃太郎という名前になりました。別に果物の桃とも昔ばなしの桃太郎とも関係ないんですね。

トマトの呼び名

日本では桃太郎という品種のトマトがありますが、世界各地でも桃とかりんごの名前が入った呼び名があります。イタリア語のトマトを意味する「ポモドーロ」は黄金のリンゴという意味ですし、フランス語の「ポム・ダムール」は愛のリンゴ、イギリスでも「ラブ・アップル」と呼ばれています。

「黄金のリンゴ」の意味

なぜ「黄金のリンゴ」と呼ばれたのかというと、トマトの名前がなかった頃の古い文献によると、「はじめは緑色だが、熟すと黄金色になる」と紹介されています。その後、黄色だけでなく赤色もあると記され、ヨーロッパで最初に紹介されたトマトは、黄色かったのだと考えられています。

「黄金のリンゴ」と「愛のリンゴ」の意味

なぜトマトに「黄金のリンゴ」や「愛のリンゴ」という名前がついたのかというとマンドラゴラの異種といわれていて、2人の人間がからみあっているように見えるため、恋なすびともいわれています。ポモドーロのポモは果実ともリンゴとも解釈することができ、どちらにしても果実=リンゴを連想させます。そして黄金のリンゴはギリシャ神話でも登場しますし、聖書の禁断の果実=リンゴも連想させます。ヨーロッパの人のリンゴへの思い入れはなかなか深いようで、フランスではじゃがいものことを「ポム・ド・テール(大地のリンゴ)」と呼んでいます。

トマトの学名、「リコペルシコン」って?

「リコペルシコン」の意味

現在は「ソラナム(ナス属)・リコペルシコン」に属性に分類されていますが、以前は「リコペルシコン・エスクレンタム」という属性に分類されていました。トマトの学名、「リコペルシコン」とは、「狼の桃」という意味があります。なぜそのような名前がついたのでしょうか。「リコペルシコン」という学名がつくまでには、トマトの植物としての分類には様々な議論を呼びました。この名前をつけたのは、植物学者のフィリップ・ミラーという人です。

「狼の桃」の由来

なぜ「狼の桃」という名前になったのかというと2つあって、1つはトマトの原産地のアンデスというところは高さ2000mの高地です。そこは火山灰土に覆われていて、そこに根を張るのはたくましいから狼にたとえたという説があります。もう1つはトマトには栄養がなくて毒性があるという偏見によって「狼の桃」という名前がついたという説があります。さて、どちらが名前の由来なんでしょうね?

トマトは野菜か果物か

1793年、アメリカでは輸入するとき、野菜に税金がかけられていました。果物には税金がかからなかったため、トマトの輸入業者はトマトを果物だと主張しました。一方農務省では野菜だと主張、両者ともゆずらず、裁判にまで発展しました。判決は「トマトは畑で作られる野菜である。トマトはデザートにはならない」ということになりました。このようにトマトは果物と結び付けられてきました。本当のところ野菜なのか果物なのか、フルーツトマトのように甘いトマトが登場している今では、なおさらはっきりしなくなっているのではないでしょうか。「果菜」という呼び方がぴったりですね。

上はトマトで下はじゃがいも!?

ポマトについて

1985年、国際科学技術博覧会では、上はトマトなのに下はじゃがいもの「ポマト」という植物が出展されました。ドイツの人が、トマトにじゃがいもの耐寒性を与えたいと考えて、トマトもじゃがいももナス科の植物だから、一度に2つ作れることになるぞ、ということになったのだそうです。当時は画期的な品種改良の方法として有名になりました。でも味はおいしくないみたいです。興味のある人は、自由研究につくってみませんか?

ポマトの作り方

  1. 同じ太さのトマトの茎とじゃがいもの茎を用意します。
  2. 上がトマト、下がじゃがいもになるように、2つの茎をセロハンテープで留めます。
  3. 気温30℃くらいの湿度が高くて薄暗いところに植えつけます。
  4. 約2週間ほどで、ポマトが完成です♪