トマト

流通を知ろう!

普段私たちは八百屋さんやスーパーなどで1年中みかけます。私たちは当たり前のようにトマトを食べていますが、なぜ1年中食べることができるのでしょうか。農家の人のトマトが私たちの家に届くまでの様子をお伝えします!

トマトの生産量

世界で約9800万トン生産されています。最も生産量が多いのは中国で、2000万トン生産しています。日本は80万トンなので、比べると少なく感じます。日本の主な生産地は、熊本県の八代、愛知県の渥美、北海道の平取が有名です。トマトは年中みかけることができますが、ハウス栽培・露地栽培・トンネル栽培によって栽培されるからなんですね。

トマトの栽培時期

冬は暖かい地域のハウス栽培、夏は涼しい地域で栽培されたトマトが出荷されることによって、1年中トマトを食べることができます。

ハウス栽培

ハウス栽培は、露地栽培のトマトが出回らない時期に出荷することができます。

促成栽培

ビニールハウスや温室を利用して、露地栽培よりも出荷を早くする栽培です。(8〜翌年6月)

半促成栽培

露地栽培よりも出荷を早くする栽培です。(1〜3月)

抑制栽培

露地栽培よりも出荷を遅くする栽培です。(8〜10月)

露地栽培

温室やトンネルなどを使わず、そのままの畑で栽培することをいいます。(5〜9月)

トンネル栽培

トンネル状の枠にビニールをかぶせて栽培する方法です。(4〜7月)

トマトの実がなるしくみ

普通、植物の実がなるのは、虫の助けによって花粉を運んでもらいます。虫が花に近寄ってもらうには蜜が必要です。けれど、トマトの花には、虫が寄り付かない特ちょうがあります。

トマトの花のひみつ

なぜかというと、もうわかりますね。トマトの花には蜜がないからなんです。ではどうやってトマトの花は受粉するのかというと、トマトの花が咲くとき、めしべがおしべをこすりながら伸びていきます。そのとき花粉がつくので、虫の助けを借りなくても受粉できてしまう、というわけなんです。トマトには独特のにおいがありますが、このにおいによって虫除けになっているとも考えられています。

マルハナバチの活躍

しかし、中には受粉しない花もあります。ヨーロッパでは、マルハナバチを使って受粉する習慣があります。日本でも平成2年から、マルハナバチを使った受粉が行われるようになりました。マルハナバチは、ある1種類の花の花粉の集め方をおぼえると、その花の花粉を集めようとする習性があります。その習性を利用して、マルハナバチに受粉を助けてもらおうというわけです。

トマトの収穫

収穫の時期

冬・春(12〜6月)

暖かい地域では、12〜6月頃を中心にトマトが収穫されます。西日本を中心に入荷し、収穫されない夏や秋はほかの生産地に頼ることになります。

夏・秋(7〜11月)

涼しい地域では、7〜11月頃を中心にトマトが収穫されます。東日本を中心に入荷しますが、収穫されない冬の時期は暖かい地域の出荷に頼ることになります。

収穫は大変だ!

収穫をするときは、トマトを強くにぎりしめたり傷つけないように丁寧に収穫します。プロははさみを使わず、指でぽきぽきもいでいきます。トマトはどんどん赤くなるので、青いうちに収穫します。収穫したらカゴに入れて選果場に運びます。

トマトの選別

トマトを収穫したら、選果場で大きさや状態をチェックします。大玉・小玉・特A品・A品・B品などに分けられます。穴があったり傷があったり、いろいろな形のトマトがあって、自然の生き物なんだな〜と感じます。B品でもおいしく食べられるトマトが多く、安く出回ることがあります。

トマトの出荷

いよいよ箱詰め!

箱詰め作業に入ります。まず、トマトを入れる箱を作ります。工場の場合は、機械が箱を作ってくれるので便利です。そしてトマトをすきまなくきっちりと詰めます。この作業は、工場でも人の手で行われます。すきまがあるとトラックで運ぶときにゆれてしまいますし、ぎちぎちだとトマトが傷んでしまうので、なれていない人にはなかなか難しいです。

トマトの流通ルート

農家から市場まで近いときや生産量が少ないときは、農家の人が直接トラックに積んで市場や農協、地域の直売所にも運ばれます。大きな規模の生産者は、生協などお店と契約して直接販売することもあります。自分たちの住んでいる町で採れたトマトを食べようという意識に変わってきているんですね。

トマトがお店へ

市場では朝早い時間から小売業者の人が集まっています。取引をしてトマトを仕入れ、全国に運ばれます。最近では、市場の人と値段を決めて、このくらい買いますと決めておくお店も増えてきました。お店に運ばれたトマトは袋やパックに小分けされ、値段がつけられます。お店では品質や時期などによって値段が決められます。

みんなのおうちへ

スーパーに行くと、青果売り場にトマトが並んでいます。このトマトはおいしいかな?安全かな?などと、トマトやラベルから判断して買うんですね。こうしてトマトはみんなのおうちで食べられているのです。